セブンアンドアイHD 2025.2.3Q 増収減益 海外コンビニ32.1%減益

株式会社 セブン&アイ・ホールディングス(東証プライム市場)の2025年2月期第3四半期の決算概要を解説します。

目次

連結経営成績:増収 営業増益

2025年2月期第3四半期終了時点の連結業績(累計)の前期比較
2025年2月期3Qの業績

2025年2月期第3四半期の業績は、前年同期比で増収減益でした。

経営環境

1.国内経済
(1)雇用・所得環境が改善する中、個人消費は全体として改善しました。
(2)賃金上昇や定年延長により若年層、高齢者層の所得が増加しました。
(3)一方、子育て世代を中心に生活防衛意識が高まるなど、消費の二極化が顕在化しています。

2.北米経済
(1)高金利環境と雇用環境が悪化していますが、経済全体では高所得者層の消費により底堅さを維持しました。
(2)一方、消費の二極化が進み、中低所得者層の消費に対する慎重な姿勢が一層強まりました。

セグメント別売上高前年同期比較
セグメント別の売上状況

売上高は、前年の8兆5,802億円から5.7%増加して9兆696億円となりました。
セグメント別では、海外コンビニエンスストア事業9.6%増加、連結全体の売上増加を牽引しました。

セグメント別営業利益前期比較
セグメント別の営業利益の状況

営業利益は、前年の4,100億円から23.1%減少して3,154億円となりました。
セグメント別では、海外コンビニエンスストア事業32.1%減少、連結全体に大きな影響を与えました。

営業利益率のセグメント別内訳
営業利益率の前期比較

営業利益率は、前年度の5.4%から1.3%低下して4.1%となりました。
売上高や営業利益の規模から見て、海外コンビエンスストア事業の営業利益率の低下(前年度3.6%、今年度2.3%)が大きく影響しています。

連結財政状態 自己資本比率は1.6%低下

2025年2月期第3四半期終了時点の自己資本比率、自己資本、総資産の前期比較
財政状態

2025年2月期第3四半期の自己資本比率は、前年同期の35.1%から1.6%低下して33.5%となりました。
自己資本比率低下の直接的な原因は、自己資本の減少です。

営業キャッシュフロー 3,007億円の増加

2025年2月期第3四半期終了時点の営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフロー、現金及び現金同等物四半期末残高の前期比較
キャッシュフローの状況

営業キャッシュフローは、前年同期の4,861億円から61.8%増加して7,868億円となりました。
現金及び現金同等物の四半期末残高は、前年同期の1兆7,419億円から17.0%減少して1兆4,453億円となりました。

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